筆のお手入れ
こんにちは。不器用なのに一人で書道をしている書道歴、通算11年の凛香です。
そもそも、
筆のお手入れわからない!
という初歩的な悩みがある方に役立つかもしれません。
前回、「初心」を書いたときの穂先。筆がパックリ割れて、先がバサバサ。洗うときに力が入っちゃったのかな?
この筆は、10年近く使っている学童用の筆です。さばき筆ではないので、根本までさばいていません。
小学生の頃、力任せだったので糸を巻いていましたが、大人になってから書道教室で糸をとって書くように勧められて以来、糸を外しています。
「つけ」「とめ」「はらい」「はね」をすると、穂先が、かなり気になりました。
あっ( ̄▽ ̄;)書くとき全部だ。
筆のお手入れ
小学生の頃のお手入れは、次のようでした。
- 予め、スポイトに水を入れておく。
- 筆を使い終わったら、一番墨がついている書き損じから順に2回か3回で筆を拭う。
- 他の書き損じの半紙にスポイトの水をなが仕掛けながら墨を半紙に吸わせる。
- 書き損じ半紙の白い部分で筆を拭く。(処理済みの半紙はゴミ箱へ)
- 筆巻きに収納し、書道セットにいれて保管する。
- 帰宅したら、流水で洗う。⬅でも、大抵していなくて週末の書道教室の時にカッチカチの筆が登場し、先生に注意されスポイトの水で前回の書き損じ半紙で拭っていました。
小学生が水場で筆を洗わないのは、墨がついた筆を持って水場に何人も並ぶと、墨がついた水滴で廊下が汚くなったり、振り回して遊んだりして想定外が起こるからだそうですが、指導者によって違うのかもしれません。
確かに、水彩画の授業や掃除の時間に、バケツに水を汲んで腕を回して「こぼれな~い。」って言い、ミスしてぶちまけた人いませんでしたか?
そして、写真みたいになる。・・・・・・ってならないか。(´ω`)
写真素材ぱくたそ
水彩は、何とか掃除や洗濯で落ちるけど、墨は洗濯しても落ちないんだよね。(~_~;)
洗濯すれば、落ちる墨を見つけたので、買ったら試してみようと思います。
いつものお手入れ
- 使用済みの半紙に、筆についた墨を拭います。
- ジャムの瓶に水を入れてすすぎます。跳び跳ねなくて便利。プリンカップは、軽いのでひっくり返りやすいです。瓶がなければ、ゆるやかな流水に手の掌に水を貯めて筆を撫でるように洗います。
- 繰り返し、水が透明になるまで水を交換していきます。
- 墨が出てこなくなったら、比較的きれいな書き損じ半紙で水滴が垂れないように水分をとります。
- かけひもをS字フックに引っ掻けて形を整えて風通しの良いところに吊り下げています。
気を付けること
毛並みに逆らわない。
洗うときに、毛並みに逆らわないことです。始筆からまとまりがなくなります。
写真素材ぱくたそ
水圧
瓶がないときは、ゆるやかな流水で手のひらに水を貯めて優しく洗います。
小学生の頃、激しく水を出して周りに飛び散ったあげく、毛がボロボロにちぎれてしまいました。
風通しの良いところに
ペンたてに穂先を立てると、見た目がアートな感じのインテリアで、おしゃれでかっこよく見えると思いませんか?
挿し絵が空き缶だし、おしゃれじゃない?そういう問題じゃないです。
水分が落ちてきて、筆の根本がカビが生えて腐ってしまうんです。
じゃあ、逆に穂先を下にしてペンたてに立てたら?楽ちん楽ちん・・・・・・。
って、もっとダメです。毛に変な癖がついてもう、戻らなくなってしまいます。
次回、使えないのは、悲しいですよね。
洗面所で
洗面所が使いやすいと思います。
キッチンでは、飛び散ったときに食材や食器についてしまいます。
復活させる
洗い直してみる
最初の穂先がパックリ割れた筆を一度、いつもの方法で洗い直して書いてみました。
「初心」を書いたときよりも穂先がまとまりました。
ちょっとだけ、蘇りました。
筆固め
職人さんは、筆固めで「ふのり」を使うそうですが、なかなか手に入りません。
最近していませんが、親戚の僧侶に勧められて筆固めを「でんぷん糊」薄めたものを筆につけて乾かして復活させていました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回は、墨か?墨汁か?というテーマです。